キャリアで差がつく

欧米では、転職はキャリアアップにつながるとという考え方が広く流布されています。文化の違いでしょうが、日本では多くても転職は3回までと暗黙のルールがあるようで、それ以上ですと信用が置けないとか、人格、性格に問題が有ると見なされてしまいます。

しかし、待遇が良ければ職場を替えてみたいと思うのも人情です。確かに雇用する側にとっては仕事を教え、給料も出し、一人前にしてきたという自負があるでしょう。本来なら定年まで働いて、後輩の指導をしてくれたらと希望するのは当然でしょう。しかし時代は変わり、同業他社が増え、働く場所も増えれば社員にとって他の会社の、またはライバル会社の待遇も気になるでしょう。そんな声が聞こえてくると転職の二文字が頭の中をよぎります。今よりも休みが多くて給料も高い会社に行きたくなる。無理もありません。そしてその思いは自然と膨れ上がり、いざというときに備えて、今働いている職場でキャリアを積んでおこうと考えます。

ですが今の日本の現状では難しいことであったりもします。いつ倒産しても不思議ではない企業が相当あり、仮に思いが叶ったとしても待遇が良くなるとは限りません。休みが多い分手当が減ったり、管理者として職場を任されたのは良いが、やる気の無い部下が居たり、そのために仕事が捗らずサービス残業の毎日となってしまったり。新たな気持ちで入った職場なのにブラック企業だったなど、決して良い面だけではないので、慎重に賢く立ちまわることを心掛けて転職活動しましょう。